米Garmin社は、心房細動(AFib)検出機能を2026年第1四半期から同社のすべてのウェアラブルデバイスに標準搭載すると発表した。これまで上位モデルに限定されていた医療グレードの心拍モニタリング機能が、エントリーモデルを含む全ラインナップで利用可能になる。
心房細動は、脳卒中のリスクを5倍に高める不整脈の一種で、多くの場合は自覚症状がないまま進行する。Garminの新機能は、独自の光学センサーとAIアルゴリズムを組み合わせることで、心房細動の兆候を93%の精度で検出できるという。異常が検出された場合、ユーザーにアラートを送信し、医療機関への受診を促す。
Garmin HealthのバイスプレジデントであるDr. Matthew Garvisは「ウェアラブルデバイスが健康モニタリングのツールから予防医療のプラットフォームへと進化している。心房細動の早期発見により、年間数万人の命を救える可能性がある」とコメントしている。
既存ユーザーは無料のソフトウェアアップデートで新機能を利用できる。また、同社は医療機関向けに匿名化された心拍データを提供するプログラムも開始し、心臓病研究の加速を目指している。