米国のフィットネステクノロジー企業Whoopは、最新モデル「Whoop 5.0」を発表した。このデバイスは、従来の活動量計測機能に加え、ストレス管理と回復力(レジリエンス)の可視化に特化した新機能を搭載している。
Whoop 5.0の最大の特徴は、心拍変動(HRV)、呼吸数、皮膚温度、血中酸素飽和度を24時間連続でモニタリングし、AIアルゴリズムが個人の「ストレス耐性スコア」と「回復力スコア」を算出する点だ。これにより、ユーザーは自分の心身の状態を数値で把握し、最適な休息や運動のタイミングを科学的に判断できるようになる。
WhoopのCEO、Will Ahmedは「現代社会において、ストレスは避けられない。重要なのは、ストレスとどう向き合い、どのように回復するかだ。Whoop 5.0は、ユーザーが自分の体の声を聞き、最適なパフォーマンスを発揮するためのツールとなる」と述べた。
新機能には、睡眠の質を解析する「スリープコーチ」機能も含まれる。この機能は、ユーザーの睡眠パターンを学習し、最適な就寝時刻と起床時刻を提案する。また、睡眠中の深い睡眠時間やREM睡眠時間を詳細に分析し、睡眠の質を改善するための具体的なアドバイスを提供する。
Whoop 5.0は、プロアスリートやビジネスエグゼクティブの間で既に高い評価を得ている。NBAのレブロン・ジェームズ選手やテニスのナオミ・大坂選手など、多くのトップアスリートが愛用しており、「Whoopなしではトレーニングできない」とコメントしている。
デバイスは月額30ドルのサブスクリプション制で提供され、初回購入者には6ヶ月間の無料トライアルが付属する。日本国内でも2026年1月から販売開始予定だ。